フェデラー研究所

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【ブリズベン国際大会】錦織圭、遂に決勝イップスを克服か! ブリズベン国際大会優勝!! 錦織圭VSメドベージェフ 6-4,3-6,6-2 感想

 

フェデラー研究所の看板を掲げさせて頂いている当ブログですが、番外編ということで、今回は1月6日に行われたブリズベン国際大会の決勝戦 
錦織圭VSメドベージェフ戦について書かせて頂きたいと思います。

 

錦織選手、遂にやってくれました!!

準決勝までは絶好調だったのに、決勝ではまるで別人、、、みたいなことも今まで何度かあったので、こっそり心配していたのですが、無事杞憂に終わり、

今大会は初戦から好調を維持しそのままの勢いで最後の最後まで圧巻のプレーを魅せ続けてくれました!

 

この試合では、錦織選手の「カモン」の声がよく聞こえていて、勝利への熱い執念が感じ取れました。

ブレークポイントの勝負どころで、回り込み逆クロスのリターンエースを選択して一発で決めたのが、フェデラーみたいで印象的でした。

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ここまで錦織選手は勝戦9連敗というある種凄い記録を立ち上げていて、このままいけばベネトー選手の決勝戦10連敗というなんとも悲しい大記録を塗り替え、歴代トップに躍り出ようとしていた最中でしたが、なんとかギリギリで踏みとどまることができました。

 

私個人としては、歴代記録を塗り替えて新たなレコードを作るのも、日本人がテニス界の歴史を塗り替えるという意味で(不名誉笑)、内心アリじゃないかとも思っていたのですが、キャリア的にももうそんな遠回りをしている場合ではないですね。

優勝してくれて、イップスから脱してくれて、楽天オープンの雪辱を果たしてくれて、本当に良かったです。

 

結果は、6-4,3-6,6-2でフルセットを制しての勝利でした。

 

メドベージェフ選手に対しての私の知識は、去年の楽天オープン決勝で錦織を破り、次の大会の上海オープン一回戦で、我らがフェデラーに負けたという程度のことくらいの情報しかなかったので、これを機に軽く調べてみたのですが、このメドベージェフ、かなり難敵な選手なんです。

 

まだ22歳にして世界ランク16位、198cmから繰り出されるサーブはこの試合でも脅威でした。

この大会でも、マレー、ラオニッチ、ツォンガという、ここはグランドスラムか!というような実力者を軒並み撃破しての勝ち上がりでした。

フォアが特に威力があって主力の武器ですが、真っ直ぐに伸びてくるレーザービームのようなバックも侮れません。

ボレーもできます。

しかもこんなに強いのに身体の線の細さからして、フィジカルがまだ完成してはいなさそうなので、鍛えていってこれからまだまだ強くなっていきそうです。恐ろしい。

 

ただ、試合中にラケット虐待が見られたのは残念でした。ラケットに怒りをぶつけたい気持ちは痛いほど分かるのですが、それをして事態が好転することはあまりありませんね。

マシーン化状態の化け物ジョコビッチくらいではないでしょうか。

ラケット虐待で強くなるのは。

 

メドベージェフ選手のサーブなのですが、トスがだいぶ身体の外側に上がっていますね。

一番腕の遠心力がかかりやすい場所にトスしているように思います。

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身体よりも右側

 

もう1つ、サーブのインパクト後のフォロースルーで右足を大きく後ろに蹴り上げることで、身体のパワーを球威にしっかりと与えることができています。

このことについては、下の記事で詳しく書いていますが、なるべく“高く大きく速く”足を蹴り上げて反動をつけることが大切です。

 

この2つが私の見たところの弾丸サーブの大きな要因でした。

他にも要因が分かる方は、是非是非コメント欄にてご教授ください。

 

rimfederer.hatenablog.com

 

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右足を高く蹴り上げることでボールにパワーを上乗せしている。

 

 

今年こそ、next generaetions世代がいよいよ頭角を本格的に表す年になるのでしょうか。(こんなことを毎年の年初めに言っておいて、一年が終わってみればやはりBiG4の時代だったなで終わるという、この流れの最近の男子テニス界の風物詩、私は結構気に入ってます笑)

 

 

この優勝により250ポイントを獲得した錦織選手は、今年の獲得ポイントで暫定一位です。当然ですが笑

今期世界で一番ポイントを持っているのが日本人というのは誇り高いですね。

錦織選手にとって全豪オープンへ向けてのこれ以上ない入り方だったでしょう。

 

今大会の錦織選手のプレーを見る限り、全豪オープンを始めとするグランドスラム優勝、マスターズ優勝、十二分に考えられると思います。

あとは、いかにジョコビッチを避けるか、ですね笑

笑ってる場合ではありません。

錦織選手が調子の良い時、ジョコビッチは不思議と必ずそれを上回る粘りとメンタルを見せてくるのが厄介なところです。

いや、決勝戦アレルギーを克服した今の錦織なら、ジョコアレルギーも意外とすんなり克服してくれるかもしれません!

 

今年は眠れない夜が多そうです、楽しみにして見守っていきましょう!

 

 

fin