アンディ・マレー、右臀部の故障が治らず引退 本当にありがとう。あと、お皿コレクターと呼んでごめんなさい。
どうもみなさんこんにちは。
ラムです。
今回は、アンディ・マレーの引退についての概要や感想などをまとめていきたいと思います。
あのテニス界のレジェンド、BiG4の一角としてこの10数年のテニス界を築き、牽引してきたアンディ・マレーが今シーズン一杯で現役を退く。
しかも、今年一杯ではなく早ければ14日から開催られるグランドスラム、全豪オープンで引退するかもしれないと言っている。
もし全豪オープンを耐え抜けたとしても、故郷であるウィンブルドンで幕引きにしたいと会見で語っていた。
つまり最高でもあと半年ほどしか選手ではいない訳です。
1月11日の記者会見での急な発表でした。
こんなにも衝撃が走ったことはなかったです。
スマホを思わず何秒か凝視し、ガセネタか疑ってしまう私がいました。
BiG4最年少、まだ31歳のマレー。
故障続きの近年ではありましたが、他のBIG4たちと同じように不可能と思われるところから劇的な復活を遂げて、また私たちを驚かせてくれるものなどどこかで信じきっていました。
フェデラーを筆頭に、高齢でもテニスをする風潮がでできている現在の男子テニス界ですが、冷静に考えればほんのひと昔前まで、30代に入ったといえば、いつ引退してもおかしくない年齢でした。
なにせ、BiG4、特にフェデラー・ナダル・ジョコビッチは、私たちの、ある時はテニス関係者や専門家の常識でさえはるかに上回る功績を残し続けてた存在です。
常識では考えられないアンビリーバブルなことを実現するのがBiG4。
私はこの感覚に慣れすぎていたのかもしれません。
やはりBiG4であろうと人間なんだ。
いつか必ず全員引退する日がくる。
目を背けていた事実、気づかないフリをしていた事実に改めて気づかされました。
マレーの引退表明記者会見のダイジェスト版を挙げておきます。
涙ながら話すマレーを見ていられませんでした。
Andy Murray breaks down in tears as he announces retirement from tennis
特に会見の中でマレーが
「この18ヶ月、臀部のことばかりだった。本当に疲れてしまった。したいこと、大好きなことができない。やれても楽しくない。もう楽しくできなくなってしまった。」
と涙しながら語っているところは本当に切なかったです。
引退発表を受けて、様々なトップ選手たちも遺憾の意を表明しています。
特にデルポトロとキリオスのコメントは目頭が熱くなるものでした。
以下、それぞれのコメントです。
デルポトロ
「アンディ、君の会見を見たよ。どうか挑戦し続けるのをやめないでくれ。戦い続けてくれ。僕は君の痛みや悲しみをイメージすることができる。でも、僕は君がそれに打ち勝つことを願っている。いつ何が起きようとも、君は君のタイミングで引退する権利がある。僕たちはアンディー・マレーを愛しているし、君が幸せそうにテニスをする姿を見るのを待っている」
怪我に悩まされ続けたデルポトロのコメントだからこそ、「君の痛みや悲しみをイメージすることができる」は胸に響きます。
キリオス
「アンディ。君は俺がほとんどの時間を冗談ばっかり言うヤツと思っていることを知っている。
だが、古くからの友人の話に耳を傾けてほしい。
君は常に、様々な方法でスポーツに影響を与えている存在だ。
この去り際は、君が望んでいたようなものでないこともわかっている。
だけど、君はスゲーよ!
俺がツアーに参加する頃、すぐに君はいつも俺を連れ出して、面倒を見てくれた。
本当に君は文字通り、俺が会うのを楽しみにしている人物だった。
君はクレイジーなテニスプレーヤーで、俺よりも遥かにうまい。
俺は、今日という日が君やチームにとって悲しいというだけではない日にしてほしい。
でも、スポーツ界や君が影響を与え続けてきた全員にとっては悲しい日だ。
最高の友が、俺の元から去る…数枚写真を載せる。君を笑顔にしてくれるようなね。
俺は実質、君の弟のような存在だった。
とにかく、俺は君が成し遂げてきたことを誇りに思っているし、皆がまだ君に戦いを続けて欲しい、マレーであって欲しいと願っていることはわかっておいて欲しい。
全豪オープンで健闘を祈っている。俺はいつでも、後ろで君を支えている」
ヤンキーが実は一番情に熱いというやつでしょうか。
根の優しさが出まくりです。
圧倒的なセンスを持ち合わせながらも気分屋で有名なキリオスですが、これを機に「マレーの分まで頑張る」と言って覚醒してくれたら嬉しいですね。
あまりの優勝のできなさ(全豪オープンでは準優勝5回など)に、一部のファンからは「お皿コレクター」などという愛称で呼ばれていたことのあるマレーでしたが、本当に実績のある素晴らしいプレイヤーでした。
BiG4でありながら、「BiG4最大の被害者」と呼ばれるほど尽く優勝のチャンスをフェデラー・ナダル・ジョコビッチの三者に阻まれ続けたマレーでしたが、その中でグランドスラム3回、五輪二連覇という実績を成し遂げたのは、やはりマレーも傑物であるということを示しています。
さらには、テニス史始まって以来最も過酷な環境のもとに生まれてきたにも関わらず、一度もそのことをネガティブに捉えずに、
「彼らがいなければもっと勝てたかもしれない。しかし、彼らがいなければ、ここまで強くなれただろうか?」
や、
「BiG4のいないパラレルワールドがもしあるとすれば、その世界の僕はより多くのタイトルをとっているだろうが、こちらの世界でBiG4と戦ってきいる僕よりも確実に弱い(うろ覚えですごめんなさい泣)」
などの常に前向きに捉えたカッコ良い発言が大好きでした。
引退しても何かしらテニスに関わる仕事についていて欲しいですね。
解説者とか素晴らしくないでしょうか!
最後に以下は2017年全豪に向けたマレー応援CMです。
泣けます。
To the first victory of Murray Australian Open 2017 CM
アンディ・マレー、何かの奇跡が起き、現役続行できることを心から願っています。
fin.