【全豪オープン2019】 錦織圭、準々決勝で天敵ジョコビッチに対して棄権により無念の敗退 しかしベスト8は凄い!! 1-6,1-4 感想
みなさんどうも、こんにちは、テニス大好き、【ラム】です。
1月23日の錦織対ジョコビッチ戦、楽しみにしていた人、多いのではないでしょうか。
私もとても楽しみにしていました。
いや、楽しみというよりもはや待ち望んでいたくらいです。
前回の錦織の4回戦突破の記事でも書きましたが、錦織は、荒波に揉まれれば揉まれる程強くなる選手です。
以前準優勝したグランドスラム、全米オープンでも、それはそれは荒波に揉まれました。
しかし今大会は、初戦からそれ以上の荒波に揉まれに揉まれ、何度も負けそうになったところを凌ぎにしのいでやっとの思いでくぐり抜けてきていました。
悟空なら、もうスーパーサイヤ人になっているくらいの激戦の連続です笑
今回こそは、もしまた負けそうになったとしてもひっくり返してくれるかもしれない!
今回こそは、ジョコビッチに勝ってくれるかもしれない!
今回は、錦織にはここまでくぐり抜けてきた強運も付いている!
実力以上の何かが起こるかも!!!
、、、、、
しかし、蓋を開けてみると、
結果は1-6,1-4で右太腿負傷による棄権という、なんとも無念なあっけない幕切れでした。
勝負の世界に運はないのかもしれません。
いや、はっきりとないと言えるのではないのでしょうか。
勝つべくしてかつ、負けるべくして負ける。
完全な実力の世界です。
今回の試合の1番の錦織の見所は、
第1セット第2ゲーム、錦織最初のサービスゲームです。
強烈なショットを打ち込み、ジョコビッチは逆を突かれてつまずきながら返球するのがやっと(普通の選手なら返せないような球であっても、なんとか触って余計に一球多く返してくるというのがさすがジョコビッチなのですが)というシーンもあり、
「これはかなり行けるのでは!」と期待したものです。
そこからは次第に失速していき、ミスが目立ち、最後には走ることも困難になっていってしまいました。
この試合、観ていて印象深かったのは錦織のバックスライスの多用です。
おそらく、ジョコビッチに対して攻め急いでカウンターの餌食にならないよう、攻め時が来るまではスライスで粘っていくという戦術だったのかもしれません。
足をかばっていただけかもしれませんが汗
しかしこれがもし戦術だったのであれば、これはジョコビッチに対してはかなり有効な手段で良かったと思います。(上から目線ですみません汗)
フェデラー、ナダルとは違い、堅実なプレースタイルのジョコビッチは、深いスライスがきたら、攻めずにとりあえず深く打ち返して様子を見ようとします。
その様子見の返球が甘くなるまでスライスで粘り、甘くなった瞬間にすかさず攻める。というのはとても良い作戦だと思いました。
あと気になったのは、フォア側に打ち込まれる厳しい球に対して、フォアのカウンター気味のスライス(強引に回転をかけて球の軌道をワザと“伸ばして”、逆に相手にとって打ちにくいカウンターのようにするスライス)が、ほとんど成功していなかった印象があります。
錦織のフォアのグリップの持ち方的にも、あのスライスを打つのは難しいと思うので、改善した方が良いかもしれません。(すみません)
何れにしても、ここまでの快進撃というか、激闘の代償がジョコビッチ戦で出てしまったことが残念でなりませんでしたね。。。
しかし、ベスト8入りを果たしたことにより、全豪オープン後の世界ランクも7位に浮上することが決まっていますし、今後の大会でのシード順位を決める上でもこれは非常に大きな成果です。
もともと2回戦のカルロビッチ戦の段階で負けてしまう可能性すらあったことを考えれば、これでも充分大成功な大会です。
1回戦のマイクシャク
2回戦カルロビッチ
3回戦ソウザ
4回戦カレノブスタ
準々決ジョコビッチ
勝っていれば、
準決プイユ
決勝ナダル
となる訳でしたが、
ジョコビッチまではまあ楽に行けるだろう、という読みを私も含めて大会前にはしていたという方も多かったのでは、
というところではありますが、
そこまでの道のりの相手も皆死力を尽くして錦織に向かってきたおかげで想像以上に体力を削られることになりました。
どの試合も、途中にあったワンポイントの勝機を逃して最後までもつれ込ませてしまったことによる体力の消耗が、今回のジョコビッチ戦の棄権へと繋がったのであり、
そういった途中のチャンスを取りこぼさないようにすることが大事なんだと当たり前のことですが改めて感じました。
錦織のフルセット勝率は歴代1位というのはご存知の方もいるかもしれないですが、これは確かにすごいことです。
凄いことですが、よくよく冷静に考えてみると、このフルセットにもつれ込んだ試合は、格上相手に接戦の末勝利を〝もぎ取った〟数よりも圧倒的に多くの格下相手に〝逃げ切った〟回数によって支えられている記録なのです。
つまりこの記録から分かる重要な事は、
「錦織は(今大会でも3試合追加されることになりましたが、)格下の相手に、元々もっと楽に勝てるはずだったところを、いくつかの勝機となるポイントを逃してフルセットにまでもつれ込んだ末に、なんとか取りこぼさずに凌いで取り切れた。」
ということを意味しています。
錦織は、ピンチに強くチャンスに弱いと。
かなり嫌味なことを言っている自覚はあります。
ファンの方、ごめんなさい。
私ももちろんファンなのではありますが。
現実だと思うのでお伝えしたくて敢えて言わせていただきました。
こ格下相手と下手に激戦を繰り広げてしまうのではなく、しっかりと途中の勝負どころのポイントを取り切って格下相手に極力ストレート勝ちを増やし、格上とのフルセット勝率の数の方が増えてフルセット勝率歴代1位になった時こそが、錦織がグランドスラムを取れる時だと思います。
なんだか勝手に厳しいことを言って1人で語ってしまいましたが、お酒が入っているわけではありませんのでご了承ください笑
今大会、錦織選手は本当によく頑張りました。
夢も見させてくれました。
日本の宝です。
もう1人の日本の宝、大阪なおみ選手は未だ快進撃を続けています。
大会後の世界ランク3位が確定しました。
すごいですね本当に。
錦織選手と共にお互いを高め合っていて、とても素敵だと思います。
改めて
しっかりと休んでください。
これからの大会の錦織選手のさらなる飛躍を楽しみに待ちしょう!!!
Novak Djokovic vs Kei Nishikori Highlights HD
fin.