フェデラー研究所

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【ドバイテニス選手権2019】錦織圭、ドロップの雨を凌ぎきって癖敵ペールを撃破し、無事初戦突破! vsペール 6-4,6-3

 

みなさんどうもこんにちは、テニス大好き、【ラム】です。

 

今回は、2月26日に行われた、ドバイテニス選手権の第1シード、錦織圭選手の1回戦の様子を振り返っていきます。

 

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錦織圭の初戦の相手は世界ランク65位の癖敵、ブノワ・ペール

結果は、6-4,6-3で錦織の快勝によって幕を閉じました。

 

このペールという選手、2015年度全米オープンでは、その前年にファイナリストまで上り詰めて絶好調だった錦織を一回戦で破り、我々日本人に少なからずトラウマを植え付けた選手であります。

 

 

プレースタイルも一風変わっており、フォアよりもバックが得意。

 

これだけなら似たような選手はいますが、ペールはフォアにきたボールをなんとわざわざバックに回り込んで打つことがあります。

 

これは相当特殊です。

 

また、ペールはこれでもかと言うくらいドロップを好んで打ちます。

 

ドロップは、打たれた側は前に何度も走らなければならないので、前後運動による負担がかかり、疲れやすいので、誰もが嫌がるショットです。

 

 

少しドロップについて語りたいと思うので、嫌な人は読み飛ばしてください。

 

 

当たり前すぎて見過ごされる方も多いかもしれませんが、コートは横よりもはるかに縦の方が長いので、ドロップはかなり有効な手段です。

 

よって私たちも積極的に使ってみたい一手であります。

 

練習のラリー時にあまり友達にやりすぎると嫌われてしまうかもしれないので、あらかじめ許可を取っておくか、試合の真剣勝負などの場面で出来るだけ使うようにしましょう。

 

また、ドロップと同じフォームでスライスも打てるようにしておくと、ドロップの構えをして相手に前を警戒させたところに深いスライスを打つことができ、かなり戦術が広がります。

 

この、相手の読みを外すと言う行為の連続は、相手の集中力をかなり阻害させますので、自分有利に試合をコントロールすることができるようになります。

 

ドロップと、それと同じフォームでのスライス、この2つを試合で使えるようにできる限り練習してみましょう。

 

ちなみにコツは、構えるフォームは同じにして、ドロップはボールの下をガット部分でチョリッと擦る感じ。

スライスは、ボールの下三分の一くらいをガットで捉えて進行方向にグッと押し出す感じです。

 

スイングスピードを変えずに打ち分けれるようになればかなり上級者だと思います。

 

 

これだけでは全く想像がつかないと思うので、また機会を改めて詳しく投稿しようかなと思います。

 

ちなみに私もよく使いますが、難しくてそこまで得意ではないです涙

 

 

 

さて、このようなショットを打ってくる曲者ペールですが、今回、錦織はどう対処したのでしょうか。

 

試合は、ベールのバックのバカ打ちやドロップの連続など、ペールらしさ全開の試合でした。

 

その中でも錦織が勝ち切れた勝因としては、錦織のドロップへの対処がとても素早く、かつ的確だったということです。

 

ペールはドロップを打ったあと、セオリー通りボレーで仕留めようとネットに出るのですが、その脇に空いたわずかな隙間にボールを返したり、ドロップ返しをしたりと、逆にペールを翻弄していました。

 

ドロップを返されると、打った側からすると結構ショックだったりします。

 

ペールも次第にあからさまにイラついていきました。

 

第1セットの最後にはご丁寧に、ペールのお株を奪うかのような錦織の華麗なドロップ。

 

ペールもあまりの怒りに思わずラケットをネットに叩きつけます。

 

こうなってしまっては勝負はもうついたも同然です。

 

大概のメンタルスポーツは、感情的になった方が負けるのです。

 

感情を制御できなくなった選手が、試合を制御できるはずもないのです。

 

 

 

第2セット、ペールがドロップに失敗し、返球が浮きすぎてしまった時には、早々に諦めて、膝のチェックに入ったのは面白かったです笑

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どこにいるんですか感

 

 

 

ペールは小技もうまく、パワーもあり、とても強い選手なのに、このようなところが本当にもったいないですね。

 

プレーに波があり、雑な時は本当に雑になってしまう。

 

 

言葉が最高に悪いですが、なんだか高校生のテニスを見ているような気がする時さえあります。

レベルは当然全く異なりますが。

 

 

キリオスにも似たような感情の起伏があり、このまま埋もれてしまうのは本当に避けてほしい。

 

メンタルをしっかりと強くしていくことの大切さをこの2人は特に私たちに教えてくれていると思います。

 

上から目線すぎて申し訳ありません。

 

 

錦織の初戦がペールだったのは、正直かなり不気味でしたが、終わってみれば、逆にペールで良かったと言えるような内容だったと思います。

 

ともかく次は2回戦。

 

相手は世界ランク77位のホルカシュという選手です。

 

フェデラーと錦織の決勝に一歩近づきました。

 

メドベーデフが1回戦でコケましたし、これは決勝戦までいける道がかなり開けたのではないでしょうか。

 

次の試合も楽しみですね!

 

 

 

錦織選手、初戦突破、おめでとうございました!

 

 


Highlights Kei Nishikori vs Benoît Paire | Federer called, Nishikori responded

 

 

fin.