【インディアンウェルズ2019】フェデラー決勝で散る。ティエムのバカ打ちの前に屈す vsティエム 6-3,3-6,5-7
みなさんどうもこんにちは、テニス大好き、【ラム】です。
インディアンウェルズという大きな大会中にも関わらず、投稿が滞ってしまい申し訳ありません。
私は、この何日間か、大学生のうちにできることをやっておこうという考えから、ヒッチハイクで旅に出ておりました。
その間なかなか更新できず、このブログの更新を楽しみに待っていてくださった読者の皆様には大変歯がゆい思いをさせてしまったことと思います。重ねてお詫び申し上げます。
さて、気持ちを切り替えて、インディアンウェルズのフェデラーの決勝戦の様子を振り返っていきたいと思います。
試合結果は6-3,3-6,5-7でドミニク・ティエムに屈することになってしまいましたが、私個人としては、意外にも、そこまで悲観的にはなっていません。
普段なら、フェデラーが負けた時はその日一日何もやる気が起きないはずなのですが、今日はこうやって精力的にブログを書くこともできています笑
どうしてかなーと考えていたのですが、一つは決勝戦のレベルが高かったこと。
この決勝戦、負けてしまいましたが、フェデラーの調子が悪かったとは思いません。
前日のナダルとの準決勝でナダルが試合を、棄権してくれたおかげで中一日空いていたので、体力的にも問題なかったと思います。
多少スイングがやはりナダルリスペクトな場面もありましたが、
圧倒的バカ打ちでフェデラーを左右に揺さぶり、またフェデラーのバックを狙い続けることにより、フェデラーのテクニックを封じたという、
総じてティエムの頑張りによりフェデラーという壁を乗り越えた感があり、
「フェデラーまじかよー」と嘆き続けるよりも、
素直に「ティエムすげー」と思ったというのが大きかったからだと思います。
それともう一つは、「フェデラーがいつまでも常に勝てるわけではない」という心の準備がここ最近しっかりとできてきていたというのもあったと思います。
毎回、「確実に勝てるだろう、いや、フェデラーなら勝ってくれる」と思って試合を追っていると心が持たなくなりますからね笑
というわけで、試合の内容に入っていきたいと思います。
全体的にマスターズ決勝のレベルとして申し分のない、非常に白熱したハイレベルな戦いでした。
ティエムの挑戦者としてのプレーも素晴らしかったと思います。
ティエムのバカ打ちすご
というのが第一印象でしたね。
「あんな後ろからハードヒットできるんだ、そんな何球も連続で波動球みたいなの打てるんだ」と思って試合中感心してしまっていました。
彼の前では凌ぐ為に打った深いロブもチャンスボールに変わってしまいます。
そりゃクレーで強いわけです。
キックサーブも素晴らしかったですし、サーブ自体の威力もよかったですね。
第1セットのフェデラーから見て3-1の局面でのドロップ&ロブ&ドロップボレー&ロブによる王者の翻弄も素晴らしかったですね。
いつもフェデラーがマレーとかにやっていたものをそのままお返しされたようでした。
フェデラーファンとしてはあの場面を見ていて少し心苦しかったの方もいるのではないでしょうか。
私もその1人です。
せめて最終的にポイントさえ取ってくれていれば。。。
本試合、十分にフェデラーに勝機はありました。
相変わらずのBP貯金も順調そうだし笑
しかし、最終セット最後の場面まで、どちらが取るかわからなかった試合だったと思います。
その中で私が思うフェデラーの明らかな敗因は、最終セット5-5で迎えたフェデラーサーブでのドロップです。
この試合中、何本も綺麗に決まっていたドロップでしたが、さすがにティエムは火事場の馬鹿力でこの正念場、必死に追いついてドロップを返してエースをとります。
この時、フェデラーはここでドロップをやめておくべきだったのです。
しかしフェデラーは頑固なところがあるので、ムキになったのでしょう。
次のポイントで少しフェイントを加えたものの前回と全く同じ場所にドロップを落としたのです。
ティエムはこれを完全に読み切っており、打たれた瞬間に不審者を見つけた番犬の如く猛ダッシュ。
鋭角に切り返し、これまた全く同じ場所にエースを放ったのでした。
私もドロップは試合中によく使うし、取られた時などは、意地になって「もう一回取ってみろよ」ばりにもう一度ドロップを打って(こういう時に打ったドロップは必ず返されます。打っているんじゃなくて、状況に〝打たされている〟んですね。)、あっけなく返されて自滅していく試合がよくあるのですが、
ドロップは成功してこそ流れを握ることができますが、失敗すると大きく相手に流れを渡すことになるなかなかにリスクの高いショットだと言えます。
優位に立った時の錦織など、一時期必要ない場面なのによくドロップを打ってはミスをして、流れを渡して、挽回されるという試合がありました。
このようにドロップとは、
選手のどちらかが必ず動揺するショット
なので取り扱い注意ですね。
この試合でも前回紹介した小さなテイクバック打法が見られたので、わかりやすい場面を紹介しておきます。
場面は、フェデラーが、アプローチからのボレーを打とうと前に出てきたところをティエムが素早くライジングで切り返して抜き去るという場面です。
とにかく、試合を通して、マスターズ決勝という大舞台で自分のプレーをフェデラーに押し付けて勝利を奪ったティエムに大きな拍手を送りたいと思います。(誰目線笑)
最後の方で、ティエムが何もないところで足をグネらせてこけてしまい、フェデラーの普通の返球を座って見送るというちょっと恥ずかしい場面もありましたが、あそこでも一切心が折れず、流石のファイターっぷりでした。
ところでフェデラー、ユニクロに変えてからビックタイトルから離れていませんこと?笑
関係ないか、次こそ優勝を!
まだまだフェデラーは不滅なり!1!!!
Roger Federer vs Dominic Thiem FULL highlights HD
fin.