【ホップマンカップ2019】フェデラーが2019年初試合でノーリーに圧勝!! 幸先の良いスタート! 6-1,6-1 感想
今回は、2018年12月30日に行われた、ホップマンカップ2019(本大会は12月29日から開催されています、詳しい概要は前記事へ!)のスイス対イギリス戦のうち、男子シングルス、フェデラーvsノーリーの試合の感想を書いていきたいと思います!
結果は、フェデラー からみて6-1,6-1、わずか57分での勝利で、スコア上は世界ランキング3位が同91位を順当に破ったという形になりました。
しかし、内容はスコアほど一方的ではなく拮抗しており、とても良い試合だったと思います。
ノーリーの左利きならではの、とてもキレのあるスライスサーブも見事でしたし、要所で見せたネットプレーでもしっかりとポイントができていました。
現に、ノーリーは、結果的に試合を通して二度しかキープできませんでしたが、他のサービスゲームでも、デュースまでもつれ込んだゲームが多かったです。
第2セット第5ゲームのノーリーからみて1-3のサービスゲームの局面で、勝負所でノーリーがネットに出たものの、二本の凡ミスと一本のフェデラーのコードボール(ネットに当たって相手コートに入ること)によるミスとで、一気に流れが変わってしまいましたが、それがなければ案外どうなるか分からなかったと思います。
あくまでたられば話ですが笑
ただ、本試合ではフェデラーの調子もかなり良いように見えました。
いつも以上に前に出る嗅覚が凄まじかったです。
特に第一セット、フェデラーから見てゲームカウント3-0の15-40の局面で、ノーリーのドロップボレーに追いついて走りながら放ったバックハンドのパッシングショットの精度には信じられないものがありました。
あのネット前で、しかも走っている状態で振り切る度胸、圧巻です。
同じゲームの40-40では、ノーリーの浮いた球をすかさずドライブボレーで仕留めに行く判断力、
ADを握った次のポイントでも、ノーリーの逆をちょっとついて体勢を崩せたなと思った瞬間には前に出てドライブボレーで決める思い切りの良さが見られました。
この辺りが、やはりフェデラーの試合を観ていて最もワクワクさせてもらえるプレーであり、私もしたいと切望しているプレーであります。(我儘過ぎますかね笑)
フェデラーが同じ前に出るにしても、他の選手と圧倒的に違うのは、そのステップがあまりにも軽やかな所ですよね。
いつかのツアーファイナルの解説で松岡修造氏が「まるで忍者みたいだ」と解説していたのを思い出します。
本当に滑るように前に出ていて、頭の位置もほとんど変わっていません。
それと、「前に出て決めてやるぞ」感がほとんど感じられないんです。
何か、当たり前のように前に出て、私が普段何気なくボールを打つのと同じテンションでボレーをしてポイントを取る。
信じられないほどの反復練習の賜物なのでしょうけれど、あんな何気なく、それこそ〝忍者のように〟前に出て決められたらいいのになーと憧れますね。
もう一つ、この試合を見て思ったのが、フォアストロークでラケットを上に振り上げる回数が去年よりも少なくなったということです。
去年中旬あたりから、ナダルのように上に振り上げるスイングをよくしていて、いつものフォアの威力が出ていなくて気になっていたのですが、本試合では調子が良かったからか、今年の方針なのか、上に振り上げる回数が少なくなっていて、良かったなと思いました。
ナダルが上に振り上げるのは、ボールに回転をより多くかけるためであり、回転よりも威力を出すタイプのフェデラーにはあまり向いていませんし、やはりフォアでビシッとコートを突き刺すようなフェデラーのストロークが見たいです涙。
フェデラー今シーズン最初の試合、見事な圧勝劇で幕開けができ、見ていてとても気持ちよかったです。
このまま全豪オープン優勝までレッツゴー!