【ホップマンカップ2019】フェデラーが強敵ズべレフを寄せ付けず! 6-4,6-2 感想
1月5日に行われた、ホップマンカップ決勝戦、スイス対ドイツの男子シングルス戦、フェデラー対ズべレフの試合についての感想を書いていきたいと思います。
結果はフェデラーが6-4,6-2、わずか70分でズべレフを退け、想像していたよりもあっさりと試合が終わった印象でした。
第1セット4-4まではキープ合戦で、どちらも譲らぬ展開でしたが、ズべレフが次のゲームをブレイクされてから次第に集中が切れ、フェデラーの〝技〟に対応し切れなくなったなという展開でした。
第2セット第1ゲームでは、ズべレフのラケット虐待も見られました。
マシーン化時のバケモノジョコビッチ以外、ほとんどの選手はラケットを虐待した後にプレーの質が向上する姿をほぼ見たことがありません。
今回のズべレフも例に洩れず、やはりラケット虐待は避けるべきだなと思いました。
ポイントごとの感想としては、フェデラーから見て第1セット,2-2,40-0で打ったフェデラーのサーブの軌道がアンビリーバブルでした。
バウンド後の軌道が凄かったです。
回転重視でスピードを抑えているのならまだ分かるのですが、フェデラーのようにスピードもしっかりと出ている上でこれだけ曲がっているのは凄いの一言です。
どんなスイングスピードでラケットを振っているのでしょうか。
一度で良いので間近で見てみたいものです。
そういえば今年は錦織選手とフェデラーがエキシビジョンマッチを日本でやってくれると小耳に挟んだ気がするのですが、本当に観たいです!!切望
他にも、こちらもフェデラーから見て第2セット,2-0,30-15の局面で魅せた、厳しいパッシングに対して、やや無理をしながら体勢を崩して打ったボレー、ズべレフの位置を瞬時に判断してわざと浅く打ってズべレフを前に誘き出し、甘くなったボールを器用に、〝敢えて〟狭い方のオープンコートに打った冷静さがスゴかったです。
同じゲームの40-15でのサーブandボレーでのボレーの位置も、ベースラインよりも後方から打っていて、しかも厳しいドロップボレー。
常にメンタルをクールに保ち、冷静に戦術を選択する大切さを痛感しました。
同じく第2セットの4-1,15-40の場面では、キワキワを狙ったフェデラーのバックハンドがアウト判定となりましたが、これに対してフェデラーがすかさずチャレンジ。
なんと髪の毛一本分IN判定となり、フェデラーのポイントになるという場面もありました。
マッチポイントでも、綺麗なアプローチからの敢えて狭い側のオープンコートを狙ったボレーで幕を下ろし、とても鮮やかに決めました。
勝利が決まった瞬間、フェデラーは大げさに喜ばず静かなガッツポーズをしただけでしたが、「ズべレフを倒したぞ」という喜び、自信がひしひしと伝わってきました。
今大会、チチパス、ティアフォー、ズべレフという、油の乗ってきている若手の強敵たちに対して全勝できているというのは本当にすごいことだと思います。
「今年もまだまだ若手に道を譲る気は無い」という、フェデラーの強い意思が見られたように思います。
今年のフェデラーも私たちをワクワクさせてくれそうです。
全豪オープン三連覇が楽しみです!
fin.