【マイアミオープン2019】(画像多め!) フェデラー、完全劣勢を覆して3回戦進出! サーブフォーム、バックボレーなどについても解説 vsアルボット 4-6,7-5,6-3
みなさんどうもこんにちは、テニス大好き、【ラム】です。
今回は、現在開催中のマイアミオープンの2回戦、フェデラー対アルボットの試合について書いていきます。
それだけではなく、題名にも書いてあるのですが、
今回はアルボットのサーブフォームが、軸がぶれてない様がとても分かりやすかったのでそれについて触れたのと、
私の最近の記事でも再三触れているコンパクトなテイクバックによって相手の球威を利用し、リターンエースやスマッシュ返しなどをするという展開が良く見られたのでその点についても触れていきます。
上の記事では、マナリノのコンパクト打法を例に取って説明をしています。
また、バックボレーを苦手としている方は多いと思いますが(私もその1人です)、フェデラーのお手本のようなバックハンドボレーについても今回、少しですが解説しているので、一緒に見ていただければと思っています。
結構盛り込んでしまいましたので、どうしても記事が長くなってしまい、少し写真も多めです。
ご了承ください🙇♂️
試合結果は、4-6,7-5,6-3でフェデラーが逆転により無事勝利をおさめました!
本試合、第一ゲームでブレイクされるところから始まったフェデラーですが、なんとか立て直し、勝ち切れたのはよかったです。
はっきりいって、負ける展開だったのでかなりホッとしました。
アルボットはおそらくファイナルセットになった段階で心が折れてしまっていましたね。諦めモードだったと思います。
自分の負ける姿が見えてしまったのでしょう。
第3セットに入ってからフェデラーの動きを止められるだけのプレーをし続ける自信が自分になかったのかもしれません。
フェデラーは全体的に普段よりもミスが多めで、37歳おじさんが登場しがちでしたが、まあ初戦なので勝てればオッケーでしょう。
他の選手も奮っていない分この勝利は大きいです。
ティエムも負けてますしね。
ワウリンカも負けてしまいました。
ズべレフもフェレールに負けてしまいました。
フェレールの努力には感動させられます。
本当に素晴らしいファイターです。
ハルカッチは錦織二度連続撃破に続き、前大会、しかも初マスターズ優勝でノリに乗ってるティエムを倒すというのは、もうこれは株爆上がりですね。
錦織が二回連続で負けたのも仕方がないのかもしれません。
さて、突然ですが、ここからは前述したようにフォーム解説に入っていきましょう。
解説といってもそんな大げさなものではないので、ハードルは地面に埋めておいてくださいね。
・【まずは、フェデラーのリターンエースの場面でのコンパクト打法から見ていきましょう。】
アルボットのサーブに対して、コンパクトテイクバックでボールを侵攻方向に誘導して流すような感覚でリターンエースを取っています。
別アングルからも見てみましょう。
このアングルだと、より分かりやすいのではないでしょうか。
小さなテイクバックの分、相手の球威に押されがちなこのコンパクト打法において、何よりも意識しなければならないのは打点です。
一番最後の画像で、どれだけ前で捉えているのかがよくわかると思います。
腕がピンとなるくらい前です。
これだけ前でインパクトができると、どれだけ強い球が来ても打ち負けることはありません。
たとえ相手がデルポトロでも、です。
その代わり、少しでもタイミングがズレて食い込まれてしまったら、たちまちコンパクトさがアダとなり、返せなくなってしまうので注意しましょう。
練習は壁打ちでサービスラインに立って、ゆっくりとしたペースからフォームを確認しつつ始めて行くのがおすすめです。
打点が前で打てているのか分からないときは、インパクト時の感情に注目してみてください。
「あれ、全然力入れてないのに強く返せるな、なんかあまり打ってる感覚ない。これ本当に正解?あんまり力入れないで済むしストレス解消にならないなー」と思えれば出来ています笑
・ちなみに、コンパクトに構える場面で間違えて通常通りにしっかりと構えてしまった場合はどうすれば良いのでしょうか。
答えはアルボット先生が教えてくださっています。
場面は、フェデラーの少し弱めのスマッシュに対して反応し、ストロークで打ち返す場面です。
このように、しっかり構えてインパクトまでの軌道が伸びた分、ナダルリスペクトのフォロースルーをすることで肘を支点にした遠心力を利用することでスイングスピードをあげています。
こうすることである程度対応することができるので、覚えておきたい対処法です。
・【次に、アルボットのサーブについてみていきましょう。】
連続写真みたいになっていますが、注目していただきたいポイントは、三枚目のインパクトの瞬間の画像です。
身体の右側でしっかりとボールを捉えることで、かなりまっすぐと身体の軸を保てていることがわかるでしょう。
正面から見た画像はよりわかりやすいです。
特に下半身が全くぶれていないということが、半ズボンを見ているとよくわかりますね。
このサーブのフォームは、自分で意識して練習するだけでは十分ではありません。
自分で「こんな感じで打てているだろうな」と思っているのと、実際のフォームとはかなりかけ離れています。
必ず、スマホなどでフォームを撮って、映像学習をするようにしましょう。
私も初めて映像として自分のプレーを見たときは、想像と違って絶望したものです涙
映像学習はとても有意義なものなので、テニスに限ったことではないですが、強くなりたい方は必ず取り入れましょう!!!
・【最後に、フェデラーの華麗なバックボレーを見ていきたいと思います。】
バックボレーのコツとして、基本的に言われていることは、
・ラケットを視界から外さないや、
・振り切りすぎない、
・当てるだけ
などがありますが、今回のフェデラーのボレーを見ていて特にわかるのは、振り切りすぎない、いや、振らないという点です。
それでは見ていきましょう。
まず、右腕をめいいっぱい伸ばして打点を前にしていることが分かると思います。
打点を前にすることで、コンパクト打法のところでも述べましたが、相手の球威に押し負けることがなくなるのです。
押し負けない→振る必要がない→跳ね返すイメージ→身体が前に出る力を利用してはじきかえす→振り切る必要もない
と、このような構図になるわけです。
弾き返すだけなので、ラケットの面は跳ね返したい方向に向けるだけ。
むしろ、余計な力がこもってしまう振り切りは、ボレーにおいてはコースも面の作りも不安定にさせる余計な行動だということをはっきりと理解しておきましょう。
これは本当に私も今意識していることなのですが、そう簡単に定着させることができるものではなく、なかなか振り切る癖が抜けません。
振り切ることでボレーはより難しくなってしまいます。
もう一つ、注意したいことがあります。
それは、ボレーを打つとき、ボールを跳ね返す方向にラケットのお尻を向けるということです。
百聞は一見に如かずですので、まずはフェデラーのボレーを見てみましょう。
いずれも、「ラケットを思ったよりも振り切ってねーな」、ということはお分かりいただけたと思いますが、ラケットのお尻を進行方向に向けるという点も意識すると、より精度が高まって行くのではないでしょうか。
この時、「どうしてラケットヘッドではなく、ラケットのお尻の動きに注目するのか」と疑問に思う方もいらっしゃるかもしれません。
感の良い方はもう気づかれていらっしゃるかもしれませんが、ラケットヘッドに意識を持って行くと、ついつい振りすぎてしまうからなんですね。
その点、お尻に意識を持って行くと、ラケットを振り切らないで済むばかりか、手の平によってボールを跳ね返す向きを変えようとするので、とても良い感じになります。
いかがでしたでしょうか。
今回は、試合の感想というより、技術的な方面が強くなった回ではありましたが、その分私自身もとてもためになった回でした。
ありがとうございます。
需要があればですが、こういった回をもっと増やしていければなと個人的に思っています。
これから特にテニスはシーズンに入っていきますからね。
それではフェデラーの4回戦進出を祈って、この辺で失礼いたします。
Federer vs Albot Highlights Miami 2019
fin.