【ウィンブルドン2019】悪夢の40-15 フェデラーはなぜ決勝でジョコビッチに負けたのか 偶然か必然か フェデラーがジョコビッチに勝つには、、、
みなさんどうもこんにちは、テニス大好き、【ラム】です。
今回は、ウィンブルドン2019の決勝、フェデラー対ジョコビッチの試合を振り返って、フェデラーの今後についてなどなど、徒然なるままに述べていきたいと思います。
コラムのようなものだと思っていただけると大変助かります汗
前回の、ウィンブルドン決勝を振り返った詳細なレポートが、大変ご好評を頂けたようで、たくさんの閲覧を頂きました。
ありがとうございます。
前回の記事はこちら↓
そこで今回は、私自身、まだまだウィンブルドン決勝のあの惨劇を消化しきれていないこともあり、前回の投稿では書ききれなかった部分も含めて、第二弾として、決勝戦について振り返っていきたいと思います。
正直言って、日曜日から2日経ちましたが、気持ちはまだ癒えておりません。
かなりの虚無感、喪失感を味わう日々です。
まだ2日しか経っていませんが、まだまだこの感情は続きそうであります。
最初から試合を観ていた身として、終始フェデラーがジョコビッチを押していたことを知っているので、その分フェデラーが負けたことをにわかには信じられないのです。
ふとした時に、
「あ、そういえばフェデラーはウィンブルドン優勝してないんだった。」
「あれ、あの試合結局勝ってなかったんだっけ。」
など、まだ現実として受け止めきれていません。
まるで彼女と別れたかのような喪失感と似ています笑
「あ、そういえば別れたんだった。」みたいなね笑
失ったものの大きさを後で痛感する、現実なのかどうか、いまいちピンときていない。
そんな感じです。
あの、マッチポイントを握った後、本当は一発でサービスエースを決めて優勝した別の世界線があるのではないかと、SF小説みたいなことを本気で考えてしまっています。
きっとフェデラーも今頃同じような気持ちを味わっているのではないでしょうか。
今回の負けに応えて、モントリオールはスキップすると言っているくらいですしね。
この記事にたどり着いたあなたも、フェデラーの敗戦を受け止めきれていない1人なのではないでしょうか。
このブログを読んでくださっている方と、お酒でも飲んで感想を言い合いたい気分です。
さて、フェデラーは明らかに、若い時よりもチャンスに弱くなっている気がします。
土壇場の精神力ではbig3で今やもっとも劣るかもしれません。
確かにプレースタイルのせいもあるかもしれません。
フィーリング命のフェデラーは、メンタルの少しの狂いが全てのショットに影響しやすいはずです。
あくまでBIG3の他2人に比べての話ですが。
例えばジョコビッチやナダルは、打ち方が決まっているため(ゴリゴリのスピン)ピンチの時にでもラケットを振り切り続けていれば勝手にボールはコートに入ってくれます。
しかしフェデラーは、手首で面を操作している上フラット気味のボールを好んで打つため、もちろんある程度振り切れば回転はかかりますが、ジョコビッチやナダルほど手首を固定して打ってはいないため、緊張して硬くなると、ボールがアウトしやすいのです。
ところで、なぜフェデラーが負けたのかですが、
“勝ち急ぎ”が1つの要素としてあげられます。
思えばその兆候は準決勝のナダル戦でも観られました。
5本目のマッチポイントでようやく勝利を決めています。
しかもナダルのミスでです。
フェデラーは、いつも格上との試合でのチャンスは、自分では攻めきれないか、攻めすぎるかのどちらかで、フェデラーウィナーで勝つことはあまりありません。
フェデラーも1人の人間で、普段強すぎるゆえにあまりその精神的な弱さも観られないですが、格上との試合ではしっかりと露わになってしまうのです。
ジョコビッチやナダルに比べて、フェデラーはマッチポイントからの逆転負けが多いのですが、それはやはり、緊張した時、硬くなった時に、手首依存のスイングをしているか否かも大きな要因ですし、根のせっかちさゆえに勝利を急いでしまうのもフェデラーの欠点と言ってもいいのではないかと思います。
フェデラーは「話すのがつらい、こんな気持ちを味わうくらいなら、全セット2-6でストレート負けの方がましかどうかは分からない」
と試合後の会見で話したそうですが、私も全くの同感です。
いっそストレートでボコボコにされた方が諦めもつきました。
全豪のナダル対ジョコビッチ戦のようにスコラれていれば、私もこんな喪失感にかられることはなかったでしょう。
改めて、ジョコビッチの精神力には敬意を評します。
純日本人日本育ちの人間があの精神力を身につけることは120%不可能だと断言できます。
あんな逆境で、完全にフェデラーの流れだったのを全てぶち壊すあの精神力。
はっきり言って脅威です。
そして見せたあの不敵な笑み。
自分がヒールであることを完全に受け止めており、そしてそのことについて自分で消化して逆に楽しんでいる。
そんな印象です。
まさに鋼のメンタル。
このメンタルを前にして、フェデラーの負けはもはや必然だったのではないかと思います。
世界3位と1位の実力差が出たのではないかなと。
2017年の全豪とウィンブルドン、2018年の全豪の3つはジョコビッチがいなくてよかったねくらいにしか思わなくなりました。
もしいれば、断言できます、確実に勝てていないでしょう。
フェデラーは、ジョコビッチには勝てるみたいな雰囲気を出すのをやめた方が良いと思います。
数年前のジョコビッチとの対戦前でのインタビューでも言っていましたが、
「ナダルには特別な対策が必要だが、ジョコビッチに対しては自分の良いプレーをすれば勝てる」
みたいなのほんとにいらない。
結局その時の試合でも負けてたし。
「勝ててねーよ。
頼むから対策してくれ。」って感じです。
確かに良いプレーをすれば勝てるのも一理ありますが、自分の良いプレーを引き出すためのメンタルの面での対策が今後勝つためには不可欠になるのではないかと思います。
今回で、ジョコビッチに勝つ最後のチャンスを逃してしまったかもしれませんが、それでも、やはり私たちのアイドルであり、まだまだ人外の域のフェデラーであることには変わりありません。
きっとフェデラーならこれからも、戦い続けてくれるだろうと信じています。
ただ、ジョコビッチ専用駆逐機っていうくらい対策して帰ってきてほしいものですね笑
最後に、フェデラーは意外とポジティブに負けを受け止めて、次に進もうとしているよというインタビューを乗せて筆を置こうと思います。
僕はこのコメントを読んで、素直にこの精神を見習いたいなと思いました。
なので、フェデラーの敗戦をひきづるのは、この投稿でやめにします。
「SFMでサーブをブレイクされた時と同様に、痛い敗北を喫したら、どんどん次に進んで忘れることだ。
そして試合から良かった点を発見すること。たくさん良い所があったんだからね。2008年の時の様に後で振り返ってみて、自分はそんなに悪くなかったなと思うだろう。
しかし、今この瞬間はもちろん敗北で胸が痛むよ。これまでのウィンブルドンで喫した全ての敗北の様にね。でも僕には次に進んでいく強さがある。素晴らしい試合をしたのにがっかりなんてしたくないからね。」
素晴らしい試合をしたのにがっかりはしたくない。
確かにその通り。
良いところに目を向けると、たくさんのポジティブな面が見つかります。
体力面もそうですし、まだまだこのレベルで集中力を保つこともできる。
「来年再来年優勝して10回にして引退すればいいんじゃない。」
そう思える器のファンでありたいですね。
Novak Djokovic vs Roger Federer Wimbledon 2019 final highlights
Roger Federer laments missed match points vs. Novak Djokovic | 2019 Wimbledon Press Conference
Roger Federer Runner-Up Press Conference Wimbledon 2019
最後に。フェデラーが今回のウィンブルドンで使用していたギアをあげておきます。
プロスタッフRF 97 オートグラフ ブラックインブラックは、私も愛用したいるギアで、どんなデザインのウェアにも合いますし、持っているだけでとてもクールに見えます。
武装色、硬化!(ワンピースネタ)と叫んで、黒塗りラケットでサーブを撃つポーズをしたりして遊んだりするのにも一役買っています。
はっきり言って、オススメです。
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fin.
【ウィンブルドン2019】フェデラー、2本のマッチポイントを逃してファン泣かせの敗北 vsジョコビッチ 6-7,6-1,6-7,6-4,11-13
みなさんどうもこんにちは、テニス大好き、【ラム】です。
今回は、ウィンブルドン決勝、フェデラー対ジョコビッチの試合を振り返っていきたいと思います。
とんでもないロングマッチでした。。。。。
試合をLIVEで観ていた方、お疲れ様でした。
私も気合いを入れてみていましたが、本当に視聴者泣かせな試合でしたね。
フェデラー、2本のマッチポイントを逃しての逆転負け。
昨年に引き続き、マッチポイントを逃しての負けが続いています。
マッチポイントを握れるということは、それだけのプレーをして相手を追い詰めているということですから、まだまだやれるという証拠でもあるのですが、もう1ポイント先の結果を私たちは期待してしまいます。
結果は6-7(5-7),6-1,6-7(3-7),6-4,12-13(3-7)
のフルセットタイブレークの末、儚く散ってしまいました。
錦織との準々決勝、ナダルとの準決勝の模様はこちら↓
試合の内容を詳しく振り返っていきたいのですが、実は今回、試合を観ながら感想をブログに打ち込んでおり、それを加筆修正したものをあげております。
なので、生の感情がかなりリアルに残っているため、読む人を不快にするような表現が観られる箇所ももしかするとあるかもしれませんが、本当にその時々のポイントで思ったことなので、大目に見ていただけると幸いです。
また、敬語調も省略しております。
ご了承ください。
加えて、最後に、このブログを書いておりますのは、寝不足も寝不足、ウィンブルドン決勝を観終わってからですので朝の4時ごろになります。
もし、何書いてんの?と思うような箇所がありましたら、寝不足のせいだと思って、これも大目に見ていただけると幸いです。
それでは、試合の方を振り返っていきましょう。
〔第1セット〕 6-7(5-7)
フェデラーの立ち上がりは完璧。
ラケットをしっかりと振り切れているし、球威もある。
しかし、ブレークゲームではジョコビッチに振り回されている感が否めない。
気になるのは、バックに軽くでも振られてスライスで返す時、大きく一歩で返そうとしていて、結果甘くなっている。
それをジョコビッチに叩かれている。
ジョコビッチは、フェデラーのバックスライスを落として打ちすぎて、アウトばかりしている。
そんなにフェデラーのスライス嫌いだったっけ?
フェデラーも明らかにジョコビッチのバックをスライスで狙うようになる。
2-2の場面、0-30になるも、王者サーブを決めて、さらに攻めのフォアを炸裂させてキープ
スコアは競っているが、フェデラーが全ての展開を支配している。
ネットプレーも積極的
かといってフェデラーに焦る様子は見られず、非常に落ち着いて見える。
悪くなりそうな雰囲気の時は全て王者サーブで凌ぐ。
5-5の場面、チャンスボールに不必要なドロップを打つ。
少しナーバスか。
しかしキープを続け、タイブレへ突入する。
体制ぐちゃぐちゃのくせになんでなんだかんだ返せるねん
そして、フェデラーが痛恨のミス
でも攻めてるからオッケー
フェデラーの決めの球に逆を突かれフラフラになりながらもラインギリギリのところに落として返すのをやめて欲しい笑
それでフェデラーにプレッシャーがかかってミスが増えてしまう。
なんだかんだでタイブレークを逃し、セットを落とす。
土壇場の集中力、ポジティブでいられるかどうか、そこのあたりに差があるように思える。
〔第2セット〕 6-1
いきブレからスタート。
ジョコビッチが今の逆疲れたくらいでコケる?というような謎の転倒で人間アピール。
ジョコビッチが終始冴えず(グランドスラム2回戦くらいの出来)、あっさりとフェデラーがセット獲得。
ここまで、セットは1-1ながら、試合を支配しているのは完全にフェデラー
〔第3セット〕 6-7(4-7)
キープ合戦が続くが、内容には大きな差がある。
フェデラーの方がすこぶる良い。
ジョコビッチ、サーブを打つときに上体が崩れていて、そりゃ入らんわなという感じ。
2017全豪のチョンヒョン戦を思い出す。
フェデラーのファーストがキレッキレ。
というか、サーブがなければ落としていたかも。
今までの感じ、第3セットの両者の出来としては、
フェデラー8割
ジョコビッチ7割といったところ。
ジョコビッチがセット終盤にかけて徐々に上げてくる
正直、調子の度合いが同じなら、プレースタイル的にフェデラーが少し分が悪い。
フェデラーは常に攻めてリスクをとるテニスだから。
対してジョコビッチは、粘って粘って相手にリスクを取らせるテニスだから。
力量が同じ者同士が戦うと、シコラーが勝つようになっている。
タイブレでジョコビッチの鉄壁が戻ってくる。
フェデラーの果敢な揺さぶりを、ひたすら返しているだけでフェデラーが根負けミスをしてポイントが入る。
世界一強いシコラーのジョコビッチ、まさに精密機械。
フェデラーは自分の分が悪くなったとき、チキりすぎ。
ジョコビッチはただつなぐということができるけど、フェデラーにはそれがない。
つなぐプレーはチキっていてもある程度のクオリティでできるが、攻めはチキっていては出来ない。
プレースタイルで分が悪い。
そこまでじゃないか笑
というわけで、タイブレでフェデラーがチキって若干ではあるが配球の精度が落ちる。
big4以外なら通用するだろうフェデチキプレーでも、big4相手なら簡単に付け込まれるであろう綻びが画面からでも見て取れる。
第1セットと同じように、土壇場正念場でのメンタルに差がありすぎて、セットを落とす。
「次のセットで多分フェデラー負けるな」
私ラムはここでほぼ確信する。
〔第4セット〕 6-4
ボレーを駆使してなんとか耐える。
完全にジョコビッチの流れだったはずなのに、急にジョコのダブルフォルトから流れが変わり、フェデラーブレイク。
第2セットのグランドスラム2回戦レベルのジョコに逆戻り。
しかし肝心なところでフェデラーもチキり出してミス。
今試合初ブレークされる。
状況はさらに一転。
しかし、2ブレークしている差を生かし、落ち着いてサービスゲームをキープしてセット獲得。
勝負の行方ははファイナルセットへ。
当方全く展開を読めず予想も外れすぎて困惑。。。
〔ファイナルセット〕 12-13(3-7)
フェデラーのバックがう◯こになる。
バックストレートがとにかく入らない。
思わず「両手にしろよ」と言いたくなる
2-2の場面でチャンスがあったがブレイクできず、次のゲームで逆にブレークされる。
チャンスの一球で攻めてことごとくアウト。
焦りすぎ。
しかし、ジョコビッチも焦っている。
甘くなった球も多い。
それをフェデラーが落ちついていつも通り決められれば、、、
ブレークポイントを掴むも単純チキりで振り切れずアウト
なんじゃそりゃ。
しかし、それだけ気持ちが入っていると思えば、何も言えない。
フェデラーだって人間。
以前のブログでも書いたが、フェデラーがナダル、ジョコビッチと試合する時は、錦織がbig3と試合するときと同じようなメンタルになっている気がする。
ところで、
試合を通してフェデラーが全く吠えない。
何故なのか。
フェデラーがチキってジョコビッチもチキって、2−4で迎えたゲームは異様な雰囲気に。
ロジャーコールが本格的に起こる。
フェデラー、ドロップを多用しだす。
それは危険だからやめてほしい。
甘いし。
おそらく、ドロップを打っているのではなく、精神的に余裕がなくなって打たされている。
それだけジョコビッチから隙を見つけられないのだろう。
フェデラーチャンスがあるも、うまく活かせず。
職人のようなドロップを要所で魅せるも、ストロークでミスして4-5
ファーストの調子が悪いフェデラー。
ずっとちょっとアウトばかり。
そして、負ける時の兆候である、『前に出てボレーミス』が出てくる
ずっとチキり続けている。
自分のストロークにあまり自信を持てていなさそう。
特にバックはなぜジョコビッチに通用しているのか不思議なレベル。
7-7
ジョコビッチの精度が落ちたタイミングを見計らって、フェデラーがブレークに成功。
攻めのフェデラー降臨。
ジョコビッチは未だ復活せず。
2本のチャンピオンシップポイントがあったのにも関わらず、単純なミスと攻め急いだボレー特攻で自滅。
でもとんでもないパッシングを普通に決めてきたジョコビッチも凄まじい。
結局ブレークされる。
まじで見てられない。
ジョコビッチ復活。
プレーの質が上がる。
フェデラーは心折れたかもしれない。
「これで負けてもさすがに言い訳出来んよフェデラー」
こんな状態でもフェデラーの表情が変わらないのはさすがとしか言いようがない。
自分ならブルブル震えてる。
実際、テレビの前でも手足が冷たい。
なんで、まるでチャンピオンシップポイントなんて握ってなかったかのような涼しい顔ができるんや。
8-9
再びジョコビッチが崩れ出す
と思うきや急に立て直してあっさりキープ
9-10
フェデラー頼みのサーブでキープ
視聴者殺しの時間帯。
いやもっと前からだったけど。
フェデラーのサービスゲームは、やってるプレーが紙一重すぎて見てられない。
これだから感覚派テニスプレイヤーは困る。
憧れているけども。
お互いキープを続け、12-12で、今大会から初搭載された、ファイナルセットタイブレークへ。
フェデラー攻め急いでミスが重なり1-4に。
攻め急ぐな攻め急ぐな。
でも気持ちはわかる。
美しいドロップでジョコビッチ転倒。
スロー映像を見るとコケたままドロップを確認して、入ったのを見て倒れた状態でうつむいていた。
さすがにかわいそう。
でもあなたがこけた時に勝つのを知っている。
フェデラーを油断させるつもりか。
結局、フェデラーの宇宙開発フォアでアホみたいにアウトして試合終了。
優勝したのはジョコビッチ。
フェデラーは涼しい顔していた。
悔しいはずだけど。
以上が、試合の流れでした。
まさに手に汗握る死闘ではありましたが、どれだけ良い試合をしたとしても、勝たなければ意味がありません。
「勝てなきゃゴミだ」とカイジの利根川というキャラクターも申しております。
今回、正直なところ、フェデラーには失望しました。
ボコボコにやられた方がいっそ良かった。
マッチを2本も握っていたくせに何してたの。
歳をとって一番衰えたのは精神面なのではないでしょうか。
途中でも触れましたが、「カモン」と吠える声もなかったです。
おそらく一回もなかったのではないでしょうか。
2017年全豪決勝のエネルギーはどこに行ってしまったのでしょうか。
覇気のなさが気になります。
引退の日が近いのでしょうか。
ともかく、フェデラー、お疲れ様です。
今回の負けが、これからの原動力になって、より一層の活躍に繋がりますように。
そして、朝3時過ぎまで試合を観た方、お疲れ様でした。
月曜が祝日で本当にラッキーでしたね。
私も含めて。
最後にこのブログをここまで読んでくださったあなた。
長々と書いた文を根気よく読んでくださり、誠にありがとうございました。
もう朝の4時だ。
頭も回らなくなってきた。
ひとまず私も眠るとします。
また次回のブログでお会いしましょう。
それでは。
Roger Federer vs Novak Djokovic - best points at Wimbledon
fin.
【ウィンブルドン2019】フェデラーが緊迫した空気の中、死闘の末ナダルを振り切り、ジョコビッチとの決勝へ! 7-6,1-6.6-3,6-4
みなさんどうもこんにちは、テニス大好き、【ラム】です。
LIVEで見ていたのですが、本当に息の詰まる試合でした。
フェデラーvs錦織の準々決勝はこちら↓
結果としましては、7-6(7-3),1-6,6-3,6-4でフェデラーが勝ちましたが、まるでフルセットの末競り勝ったかのような緊迫と疾走感、密度だったと思います。
ナダルの、あの異様な土壇場での強さ、自身のブレークポイントでのギアの爆上げ。
これらにより、フェデラーは5回もマッチポイントをプレーしなければなりませんでした。
あの5回目のマッチを取りきれず、第4セットが5-5に並んでいたら、、、、
体力的な面、お互いの調子の波、メンタル面を踏まえて、おそらくナダルが勝っていたでしょう。
フェデラーは終始、「あのネオバックハンドは何処へ?」って感じでバック振りきれてなかったですし。
ナダルの徹底したバック攻めで昔を思い出してしまったのか、2017年全豪で克服したはずなのに、またバックがチキチキになって、所々、もはや当てて返すだけのバックを打ち、ナダルに好き勝手に叩かれるのを見ているのは辛かった。
観ていて本当に心臓に悪かったです。
胸が痛い。
勝った時には泣きそうになりました。
そんな感じの準決勝でした。
それでは、各セットごとに振り返っていきたいと思います。
〔第1セット〕 7-6(3)
序盤からハイレベルなラリー戦。
フェデラーのリターンの深さが際立つ。
スコアは競ったが、内容的にはフェデラーが常にリードしていた。
〔第2セット〕 1-6
第1セット終盤からこのセットの序盤にかけて、「錦織圭なら手も足も出ないだろうな」というほどのプレーをフェデラーが調子よくやっているにも関わらず、ナダルがその神プレーをことごとく返して無効化。
フェデラーに着実にプレッシャーを与えていく。
ナダルの露骨なバックハンド攻めに昔を思い出したのか、ゲームカウント1-1の段階から少しずつ、しかし確実に振り切れなくなっていった。
フェデラーのもはや当てるだけのふにゃふにゃバックハンドには、恐れ多くも私自身が打っている、みんなに笑われる片手バックハンドが重なるほどだった。
第2セットは終始フェデラーの表情が弱気だし、バックに覇気もなく、次第にフォアも甘くなり、フェデラーがチキっているとき、調子が悪い時特有の(昨年ウィンブルドンのアンダーソン戦でも散見された)、前に出てもボレーがネットする現象・フォアの宇宙開発が見られ、「米屋さん」はおろか、「カモン」の声さえもあまり聞こえなかった。
この時点、私はフェデラーの負けをほぼ確信していた。
(7-6,1-6,3-6,4-6くらいかなと)
〔第3セット〕 6-3
何をどうやったのかフェデラーはなんとなくサービスをキープし、ブレークされる危機もラッキーっぽく見えるギリギリのプレーで凌ぎ、ナダルのプレースメントが少し落ちてきたところを寄り添うようにブレークし、逃げ切る。
〔第4セット〕 6-4
ナダルのミスがかなり早くなる。
依然としてナダルはフェデラーのバックを狙っているが、フェデラーは別にそれを克服して強気で返せているわけでもないのに、なぜかナダルが先にミスするようになる。
フェデラーは特に何も変えていない。
ナダルが落ちてきているだけ。
しかし、とても緊迫した高度な駆け引きのように見られた。
なぜフェデラーは特にギアを上げているようにも見えなかったし、まあ下手なプレーをしているわけでもないのだが、7割くらいのプレースメントにも関わらず、なぜナダルが優位に立てなかったのか、私にはよくわからない。
ただ、このセット、フェデラーはナダルのサービスゲームで2本、自身のサービスゲームで3本のマッチポイントを握ったが、各ポイント共、ナダルの集中力は凄まじかった。
第2セットでやっていたプレーと同じような感じのプレーを局所的に出していたのがこの、第4セットだったと思う。
なんだかんだでフェデラーが勝ったが、どうやって勝ったのかは思い出せない。
ホントに勝ったの?
そんな印象が残る試合だった。
以上が私の試合を見た感想ですが、トータルして、「これ決勝で良いやん」という思いがものすごく強いです。
まだジョコビッチがいる事実。
ウィンブルドン獲るのどんだけ重いの。
しかもジョコビッチはこういった「フェデラーが勝つフラグ?流れ?」的なものが一切通用しない選手です。
自分のプレーで全ての流れをぶった切ってきます。
ジョコビッチの準決勝を見る限り、今のところ異様な強さはまだ出せていない気がするのですが、『出す必要がないから出さなかった説』も十分考えられます。
フェデラーはウィンブルドン決勝で2度、ジョコビッチに苦杯をなめているので、何としても、三度目の正直として、今回は借りを返し、9度目の栄冠を掲げて欲しいと思います。
決勝戦、観るのが正直怖いです笑
ですが、フェデラー研究所所長として、みなさんと一緒にしっかりと見届けたいと思います。
頑張れフェデラー!!!!!
Roger Federer vs Rafael Nadal Wimbledon 2019 semi-final highlights
fin.
【ウィンブルドン2019】フェデラーが錦織圭を逆転勝ちで下し、ナダルとの準決勝へ vs錦織4-6,6-1,6-4,6-4
みなさんどうもこんにちは、テニス大好き、【ラム】です。
最近の「ハレ」、「ウィンブルドン」と、フェデラーの活躍が際立っている芝シーズンにも関わらず、肝心の『フェデラー研究所』の更新が滞っており、更新を楽しみにしてくださっている方々のご期待に添えず、大変申し訳ございませんでした。
私事により、最近は少しばかりパソコンに触れられない期間を過ごしており、私自身更新できない状態に大変辛い思いをしていたのですが、此度の記事は、やはり書かずにいられるかということで、粛々と書いていきます。
今回の記事は、フェデラーと錦織両方の応援をしているという事もあり、(最終的に勝って欲しいのはフェデラーですが)両者の視点に立って書いているので、立場が度々変わることがあり、読みにくい箇所もあるかとは思いますが、その点はご容赦ください。
さて今回は、フェデラーの準々決勝。
相手は我らが錦織圭。
フェデラーは初戦から、
1RvsL.ハリス 3-6,6-1,6-2,6-2
2Rvsジェイ・クラーク 6-1,7-6(3),6-2
3RvsL.プイユ 7-5,6-2,7-6(4)
4RvsM.ベレッティーニ 6-1,6-2,6-2
という勝ち上がりで錦織戦を迎えています。
らしくないプレーを見せたのは一回戦くらいで、他の試合は順当に王者の実力を発揮しつつ勝ち上がっています。
もうすぐ齢38を迎えようとしている男が、今年のウィンブルドンの明らかな優勝候補という事実。
本当にすごいというか、もはや「私でもできるのではないか」という錯覚にすら陥りそうになるから怖いものです笑
フェデラーのドローは序盤こそ楽でしたが、ここから先は、
準々決勝;錦織
準決勝;ナダル
決勝;ジョコビッチとなり、ウィンブルドンに相応しい中々な劣悪ドローとなっていますね。
しかし、何と言っても、フェデラーは自分と戦わなくて良いのですから、大きなハンデをもらっていることになります。
それを証拠に、フェデラーと戦わなければならない錦織は、
準々決勝;フェデラー
準決勝;ナダル
決勝ジョコビッチと、壊滅的なドローになってしまっていますからね笑
錦織選手は今大会、全豪全仏とは打って変わって苦戦もほとんどせず、快勝でベスト8への階段を駆け上がってきました。
なんと準々決勝までの失セット数たったの1!
具体的な勝ち上がり方も見ておきましょう。
1RvsT.モンテイロ 6-4,7-6(3),6-4
2RvsC.ノーリー 6-4,6-4,6-0
3RvsS.ジョンソン 6-4,6-3,6-2
4RvsM.ククシュキン 6-3,3-6,6-3,6-4
これには驚きましたね。
いつものマラソンテニスプレイヤー錦織ではない!!
「体力万全やないか!!これはいけるで!」
そう思って、試合を見ていました。
スタッツも上げておきましょう。左が錦織、右がフェデラーです。
あらゆる項目で引けを取っていますが、特に差がついたのは、リターンゲーム得点数と、ファーストサーブポイント獲得率ですね。
錦織がリターンできないというのは珍しいですが、それだけフェデラーのサーブの散らしかたが良かったということでしょう。
試合内容は、大きく流れで分けて「第一セット」と「第二セット以降」の2つに分けられます。
・第一セット、錦織のスタートダッシュが良く、フェデラーがまだ完全にギアが上がりきっていないうちに、リターンから揺さぶりをかけてフェデラーにプレッシャーをかけていきます。
フェデラーは乗り切れず、ペースをつかめず、らしからぬ安易なエラーも重ね、錦織第一セット先取。
・二セット目以降、フェデラーの通常運転開始。
錦織も、格上とやる時の「焦り気味攻め急ぎによりエラー多目になってしまう」錦織仕様に、、、
結果は、必死に錦織はキープし続けて、一見キープ合戦の様相をスコア上では見せるも、その実、まるで対等にゲームが進んでいるとは思えないような、スコアよりも中身には差がある、違和感のあるゲーム進行になっていきました。
ただし、フェデラーは何気ないポイント、例えば、ただのキープゲームの30-30など、セット獲得に直接関係のないところでも『米屋さん(本気の時のフェデラーの「カモン」のこと)』を言っていましたし、フェデラーを追い込み、本気を出させたのは言うまでもないことだと思います。
ここから先は、1テニスファンとしての戯言です。
「言うは易し行うは難し」を重々承知の上で、私が錦織選手に足りないのは、『自信』だと思います。
技術はあるのに、格上に対して、臆病になる、(これは日本人特有のDNAからくるものなのかもしれませんが)そのせいで自分のプレーを出し切れない。
自分で勝手に制限をかけてしまっているように見えます。
big3にそれぞれもう3勝ずつくらいすれば、自信がついてくるのではないかと思うのですが、それを成すためにもまた、自信が必要になります。
まさに、「鶏が先か卵が先か」の話になって堂々巡りですが、かといって諦めるわけにもいきませんので、なんとか一勝ずつ、big3が全力の時に、全力のプレーでねじ伏せて倒すということを繰り返していくしかないのではないでしょうか。
絵空事を言ってしまった気がしてならない、、、笑
何れにしても、フェデラーは強い。
次戦、ナダルは怖いですが、なんとか4セットくらいで締めて勝ってくれるのではないかと期待しています。
一応予想してみると、
7-5,5-7,7-6,7-6くらいで終われば良い方かなと(弱気)。
決勝のジョコビッチ戦は、正直なんとも言えません。
フェデラーも、最近はジョコビッチ相手に「錦織がbig3と戦う時みたいな心理状態」になることがあるので、期待しすぎるのも怖いです。
でもなんとしても優勝して欲しい。
頑張れフェデラー!!!
Roger Federer vs Kei Nishikori Wimbledon 2019 quarter-final highlights
fin.
【ハレ2019】【ノベンティオープン2109】フェデラーが今年初の芝初戦を超攻撃テニスで切り抜ける! vsミルマン 7-6,6-3
みなさんどうもこんにちは、テニス大好き、【ラム】です。
いよいよ芝シーズンが始まりましたね!!
おじさんの季節だ!!
ということで、今回はウィンブルドン前哨戦、ノベンティオープン(元ハレオープン)2回戦、フェデラー対ミルマンの模様を振り返っていきたいと思います。
結果は、フェデラーの7-6(7-1),6-3での勝利。
ミルマンには、去年の全米オープンで負かされているので、少々不安な部分もありましたが、芝はまた別。
さすがフェデラー、締めるところはしっかりと締めて、盤石の勝ち上がりを魅せてくれました。
観客席もしっかり満員。
今のテニス界、特に芝では、本当に観戦料金の3割はフェデラー1人で稼いでいるのではないでしょうか。
あとは、私が言及したいのはウェアだけですね。
なぜ全仏使用のウェアをまだ着ているのか。
あの色が芝で似合うはずがないのは誰でもわかる。
ユニクロ陣営さん。
「ウィンブルドンでどうせ白ウェアに変わるんだしこの1週間くらいいいじゃん」と、手を抜くのはいけません。
そんなわけはないと思いますが。。。
フェデラーの意向でまだあのウェアを着ているのであらば、ミルカ夫人がしっかりと注意して欲しかった笑笑
折角の綺麗な青い芝の上で、『蝶のように舞い、蜂のように刺すフェデラー』が見たかったのに、あれでは鮮やかさが半減です。
さて、試合内容に入りますが、特筆すべき点はなかったので、軽めに。
フェデラーのバカうちが目立った試合でした。
攻め急いでいると言っても良いでしょう。
全米の恨みを晴らしているのかと思いきや、
後のフェデラーインタビューを見ると、
「芝での感触を確かめて、身体に慣らすためにわざと強くと打った」と語っていました。
最初からトップギアで向かって、自身の天井を確かめてから徐々に感触を確かめつつ下げてちょうど良いところに持っていく。
これが試合運びのコツなのかもしれません。
「最初は相手の動きを確かめて様子見〜」などと我々はしてしまいがちですが、これは日本人らしい弱いメンタリズムなのかもしれません。
初めからトップギアで、マリオカートのスタートダッシュのように、立ち上がり方で相手と差をつける。
これを意識してテニスしていけば、一段と強い選手になれそうじゃないですか?
次戦はツォンガ。
爆発力はピカイチ。
ツォンガは、全盛期にはBIG4の対抗馬として常に挙げられていた手強い選手です。
白熱した試合が予想されますが、フェデラーはウィンブルドンで第2シードを獲得するためにも前哨戦の本大会で優勝したいところであります。
なんとか切り抜けてほしい。
次戦ツォンガ戦、楽しみに待ちましょう。
Federer, Tsonga Set Meeting; Defending Champ Coric Through | Halle 2019 Highlights Day 2
fin.
【ハレ2019】【ノベンティオープン2109】フェデラーが今年初の芝初戦を超攻撃テニスで切り抜ける! vsミルマン 7-6,6-3
みなさんどうもこんにちは、テニス大好き、【ラム】です。
いよいよ芝シーズンが始まりましたね!!
おじさんの季節だ!!
ということで、今回はウィンブルドン前哨戦、ノベンティオープン(元ハレオープン)2回戦、フェデラー対ミルマンの模様を振り返っていきたいと思います。
結果は、フェデラーの7-6(7-1),6-3での勝利。
ミルマンには、去年の全米オープンで負かされているので、少々不安な部分もありましたが、芝はまた別。
さすがフェデラー、締めるところはしっかりと締めて、盤石の勝ち上がりを魅せてくれました。
観客席もしっかり満員。
今のテニス界、特に芝では、本当に観戦料金の3割はフェデラー1人で稼いでいるのではないでしょうか。
あとは、私が言及したいのはウェアだけですね。
なぜ全仏使用のウェアをまだ着ているのか。
あの色が芝で似合うはずがないのは誰でもわかる。
ユニクロ陣営さん。
「ウィンブルドンでどうせ白ウェアに変わるんだしこの1週間くらいいいじゃん」と、手を抜くのはいけません。
そんなわけはないと思いますが。。。
フェデラーの意向でまだあのウェアを着ているのであらば、ミルカ夫人がしっかりと注意して欲しかった笑笑
折角の綺麗な青い芝の上で、『蝶のように舞い、蜂のように刺すフェデラー』が見たかったのに、あれでは鮮やかさが半減です。
さて、試合内容に入りますが、特筆すべき点はなかったので、軽めに。
フェデラーのバカうちが目立った試合でした。
攻め急いでいると言っても良いでしょう。
全米の恨みを晴らしているのかと思いきや、
後のフェデラーインタビューを見ると、
「芝での感触を確かめて、身体に慣らすためにわざと強くと打った」と語っていました。
最初からトップギアで向かって、自身の天井を確かめてから徐々に感触を確かめつつ下げてちょうど良いところに持っていく。
これが試合運びのコツなのかもしれません。
「最初は相手の動きを確かめて様子見〜」などと我々はしてしまいがちですが、これは日本人らしい弱いメンタリズムなのかもしれません。
初めからトップギアで、マリオカートのスタートダッシュのように、立ち上がり方で相手と差をつける。
これを意識してテニスしていけば、一段と強い選手になれそうじゃないですか?
次戦はツォンガ。
爆発力はピカイチ。
ツォンガは、全盛期にはBIG4の対抗馬として常に挙げられていた手強い選手です。
白熱した試合が予想されますが、フェデラーはウィンブルドンで第2シードを獲得するためにも前哨戦の本大会で優勝したいところであります。
なんとか切り抜けてほしい。
次戦ツォンガ戦、楽しみに待ちましょう。
Federer, Tsonga Set Meeting; Defending Champ Coric Through | Halle 2019 Highlights Day 2
fin.
【全仏オープン2019】(勝ち目なし)フェデラーおじさんがナダルおじさんに屈す、、、 風とナダル強すぎ、、、 3-6,4-6,2-6
みなさんどうもこんにちは、テニス大好き、【ラム】です。
今回は、2011年ぶりの全仏での好カード、レジェンド対決ですね、フェデラー対ナダルの2年ぶりのグランドスラムでの試合、全仏オープン準決勝での試合模様を振り返っていきたいと思います。
フェデラーは今大会、「ラファとやりたいよーラファラファ」と言って出場してきました。
僕を含めたほとんど全員が、
「幾ら何でもクレーでそこまで勝ち上がるというのは厳しいんじゃないか」と予期していたと思います。
「3回戦くらいまでいけばよくやった方じゃないのか。」
「あの歳でフットワークを要求され試合時間も長くなるクレーのサーフェスはきついだろう。」
「おまけに3年振りだし。」
「クレーのポイントは、昨年出場していない分全て加算されるだけだし、むしろ少し勝ち上がるだけでも十分だ。」
これらは私が実際にしていた考えなのですが笑
しかし、大方の予想をまたもや覆し、準決勝、ベスト4まで駒を進めましたフェデラー。
クレーでもクレーらしからぬ展開の早いテニスを続けていたフェデラー。
クレーキングのナダルにそれが一体どこまで通用するのか。
ナダルの土で勝てるわけがないとわかっていながらも、直近5試合すべてにフェデラーが勝利しているという事実が、
「もしかしてあわよくばどさくさに紛れてワンチャン、、、」
という想いを芽生えさせてきます。
果たして
現実は残酷でした。
特に惜しい場面もなく3-6,4-6,2-6で惨敗です。
試合はナダルの一方的な展開と言っても良かったと思います。
フォアのストレートカウンターも完璧でした。
フェデラーが攻めても攻めても、ナダルの鬼のカウンターが次々にコートに刺さります。
加えて、この試合、フェデラーはいつもよりプレーが固かった。
ナダル相手に全仏を戦うというのは、過去全仏で5戦全敗してきたフェデラーからすると、否応無しにトラウマ的なものを呼び起こしてしまうのかもしれません。
さらに加えて、この日は圧倒的に風が強かったです。
笑っちゃうくらいの風に強さですよね。
風速なんと20mだったそうです。
だいたい4mあたりから人は「風が強いな」と思い始めるそうなので、それの5倍というのがいかにすごいことなのかわかります。
日本なら、弱めの台風来たって感じですよね笑
僕ならこんな状態になったらあらゆる言い訳をしてテニスすることを避けます笑
この強風の中でもあれだけのクオリティのテニスができるというのは実に驚くべきことなのですが、
風にボールがコートから追い出されないよう、プレーを小さくしてしまったフェデラーは、今まで通りのきわどいコースを狙うことができず、ゴリゴリのスピンで風さえ切り裂くナダルの返球に良いように狩りとられた形になってしまいました。
勝機とまでは言えませんが、第2セットの4-4、フェデラーサーブで40-0の場面から、ナダルに追いつかれてブレークされてしまったのがもったいなすぎましたね。
ここを取れればタイブレークでワンチャンスがあったかもしれませんでした。
フェデラーのキープ力を持ってすれば取れたゲームだったと思いますが
しかしナダルのクレーでのブレイク力を鑑みれば、これもまた必然だったのかもしれません。
上でも書きましたが、
フェデラーの攻撃は試合を通して普段の8割7割くらいの威力、コースでした。
加えて、とんでもない風が吹いていたため、両者の間で言えば、条件は同じとはいえスピン量が少ない球種を得意とするフェデラーの方が安定せず、不利だった可能性は否めません。
何れにせよ、思ったよりもあっさりとしたストレート負けで驚きました。
フェデラーとしても、前やった2017年全豪の時ほど、全仏でナダルを倒す気にはならなかったのかもしれません。
なれなかったという方が正しいかもしれませんが。
勝ったとしても決勝ヘロヘロ状態で、ジョコビッチかティエムに狩られる未来が見えていますしね。
何れにせよ、しっかりと740p握りしめて全仏を去れるのは良いことです。
全豪での結果の挽回が十分にできたでしょう。
いよいよフェデラー本番の芝シーズン。
昨年の2セットアップ、マッチポイントを握ってからの敗退は悔しいものでした。
今回はそんなことのないように、1日も早く疲労をとって、芝に向けて羽ばたいて頂ければと思います。
ロジャー、ロジャー、ロジャー、ロジャー!!
Rafael Nadal vs Roger Federer - Semi-final Highlights | Roland-Garros 2019
fin.